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第2章 詩織との出会い

詩織はSNSを始めたばかりでまだ誰とも絡むこともなく、メッセージをくれたのは俺が初めてだと言った。
普通に生活していれば会うことはなかった、上の離れた男性からのメッセージが嬉しかったらしく、詩織がすぐに返事をくれたのはそんな理由だった。

詩織ぐらいの年でそのアーティストが好きなのは珍しいと言うと、詩織には年の離れたお姉さんがいて、そのお姉さんがよく聞いていた影響で好きになったそうだ。
中でもそこそこ有名な曲しか知らない詩織に、マイナーだけどこの曲もいいよとおすすめすると、詩織は聞いてみると言い、教えてくれてありがとうと感謝していた。

初めそこ、そのアーティストの話題で持ち切りだったが、他の話題を振っても、詩織はなんでも答えてくれた。