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第5章 本性

海斗さんと私が書斎に入ると、執事の佐伯さんがいた。
佐伯さんは海斗さんのお父様の秘書をしていた方で、海斗さんの代になってからは家の事も手伝ってもらうために住み込んでもらっていると聞きました。
37歳と年齢が若いので、海斗さんはお兄さんとも慕っているんだと笑顔で紹介して下さったのはつい先程の事です。


『海斗様、美鈴さんお待ちしておりました。
お茶でも飲みながらお話致しましょう。
さぁ、美鈴さんお座り下さい』