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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第30章 『公開処刑の前日』

そう…耳元で囁き掛けながら
耳の縁を舌でなぞって…。
耳を舐める音を…田中さんに聞かせる。

「あっ……、んん…だって…っ
あの人が…全然…今日は疲れてるからとか
仕事が忙しい忙しいって
私に構ってくれないから…ッ」

『だから…1人でしてたんですか?
今日も…持って来てる…んですよね?
いつものオモチャ…あれ…で
1人でして…見せて下さいよ…美穂さん』

「ひっ…ひとりで……ッ」

ご主人がしてくれなくて、寂しくて
僕の所に通っている奥さんに
ひとりでしては意地悪だろうが…。

『1人じゃないですよ…?僕が
ここで…美穂さんの事をじっくりと
見てますからね…。美穂さんが自分で
オモチャで気持ち良くなる所
僕に…見せて下さいよ…ダメですか?』

言っている内容は
オナニーして見せろなんだけど、
下から下から乗せる感じで
言葉を並べていくと。

「じゃ…じゃあ…ちょっと…だけ…」

そう言いながら…自分のバッグから
いつも使っているオモチャが入っている
そのメーカーのロゴの入った
グレーの細長い巾着を出して来て。

巾着の中からジップロックに入れた
赤い色をした大人のオモチャを出して来る。



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