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第5章 突然の別離

「ー熱っ」



　小さく声を上げると、ハソンが案じ顔で言った。



「空腹なのは判るが、急かずども粥は逃げはしない。火傷するぞ？」



　彼は立ち上がり、いつしか雪鈴の側に来ていた。



「どれ」



　雪鈴の手から匙を取り上げ、粥を掬うと、フウッと息を吹きかけた。



「こうやって、ちゃんと冷ましてから食べるんだ」