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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第16章 伝説の村
若く美しい村娘が一人選ばれ、村の背後にそびえる山の麓に連れられていった。そこには洞窟があり、そこが水源だと信じられていた。龍神は水源に住むということから、〝龍穴〟と呼ばれていた。
洞窟にある水源は小さな泉であり、そこから徐々に流れは大きくなり河に繋がっており、娘は水源地に建てられた杭に括り付けられた。いわゆる人柱である。その時、水源の水量は杭に縛り付けられた娘の脚先をひたひたと洗うほどまでだった。