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第16章 伝説の村

　時に自分が女としての魅力に乏しいのでは、だからコンが最近では口づけすらしようとしないのではないかと不安を感じているほどなのだ。




　だから表面は、ここに来た頃と何ら変わらない関係で、夕食を一緒に食べて以降、彼が雪鈴の許に来たことは一度たりともない。つまり、夜分に彼と共にいたことがないにも拘わらず、夜、コンが屋敷のどこにもいないと考えただけで、妙な心細さを感じてしまう。