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第17章 龍神の花嫁

「悪しき因習はどこかで絶たねばなりません。ここで私たちが手を引いてしまったら、ハクビ村ではこれからも河が干上がりそうになる度、若い娘が犠牲になるでしょう」



　雪鈴はコンと顔を見合わせ頷き合った。



「これから、どうしますか？」



　コンは事もなげに言った。



「県監が関与したくないとすれば、後は村長(むらおさ)か」