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第17章 龍神の花嫁

　村長には何のことか判らないようだ。コンが口角を引き上げた。



「河の神に捧げるのは、まだ未婚の汚れを知らない、美しい娘でなければならないのだろう？　先ほど出てきた娘は、大方、村長自慢の娘だろう。あのような美女であれば、荒ぶる龍神もさぞかしご満悦であろうよ」



　村長は最早、顔面蒼白で言葉もない。射殺しそうな眼でコンを睨んでいる。