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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第5章 突然の別離

ー確かに昨日までは一番大切にしていた。でも、そなたと出逢ったから、もう一番ではない。
ー私にとっては、妻であるそなたが一番大切だ。一番大切な妻が哀しめば、私も哀しい。だから、泣き止んでくれるね。
この兎をくれた時、ハソンはそう言って大きな手で雪鈴の髪を撫でてくれた。
自分が嘆き哀しめば、ハソンもまた安心して極楽への道を辿れないかもしれない。だから、どれだけ哀しくても、もう涙は流すまい。
雪鈴は白い兎を胸に抱きしめた。
ー私にとっては、妻であるそなたが一番大切だ。一番大切な妻が哀しめば、私も哀しい。だから、泣き止んでくれるね。
この兎をくれた時、ハソンはそう言って大きな手で雪鈴の髪を撫でてくれた。
自分が嘆き哀しめば、ハソンもまた安心して極楽への道を辿れないかもしれない。だから、どれだけ哀しくても、もう涙は流すまい。
雪鈴は白い兎を胸に抱きしめた。

