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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第20章 転機

何度か酒を酌み交わした後、王がまた思わせぶりな口調になった。
「ーと、まるで女っ気なしの日々を過ごしているばかりかと思うたが、ここ一年ほどはまた違うようであるな」
コンは当惑し、王を一瞥した。王が口の端を引き上げる。人を試しているようで嫌な笑い方だと、幼い頃から思っていた。
「極上の美女を側に置いておるそうな」
やはりと、予感は的中した。一体、どこまで知っているのだろうか。コンのこの四年間は王に筒抜けだったのかもしれない。
「ーと、まるで女っ気なしの日々を過ごしているばかりかと思うたが、ここ一年ほどはまた違うようであるな」
コンは当惑し、王を一瞥した。王が口の端を引き上げる。人を試しているようで嫌な笑い方だと、幼い頃から思っていた。
「極上の美女を側に置いておるそうな」
やはりと、予感は的中した。一体、どこまで知っているのだろうか。コンのこの四年間は王に筒抜けだったのかもしれない。

