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第21章 海の妖精

　末姫は承知し、自分の声と交換に人間になれるという薬を手に入れた。



　彼女は王子を運んだ浜辺までゆき、魔女の薬を飲んだ。飲むやいなや、急に息苦しくなり意識を失ってしまう。



　次に目覚めた時、彼女は美しい王子に助け起こされていた。



ーどうしたのですか、可愛いひと。



ー私は、あなたをずっと前から知っています。