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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第5章 突然の別離
また、遺族には国から〝烈女〟の功績を称えられ、報奨金が下賜された。烈女碑を建てることを許されるというのは、何より名誉を重んずる両班にとっては栄誉なことなのだ。
雪鈴の桜色の唇が戦慄いた。
「よもや、お義父さまとお義母さまは私に死ねとおっしゃるのですか?」
世も末だと思った。どこをどうしたら、こういう身勝手で残酷な思考ができるのか?
嫁いで五日目の十六歳の嫁に、頓死した息子の後を追えだなどとー。