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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第21章 海の妖精
空を見上げるのも飽きると、ただ意味もなく波打ち際を走る。彼女が走ると、豊かな双つの膨らみが胸で揺れ、両脚の淡い茂みの雫が光を受けて光った。
コンの双眸は彼女の美しい肢体、この尊い瞬間を永遠に余さず焼き付けようとする。画帳には様々な姿態の雪鈴で埋め尽くされていった。いずれも恐らくは雪鈴とは別人と思えるほど、艶やかで淫らでありながら、凜として清楚でさえある相反的な魅力を持つ魔性の女がそこにいた。