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第23章 涙雨

「それは買いかぶりが過ぎるというものです。コンさま、女は魔物だというのをお忘れなく。私も所詮はただの女にすぎません。あなたが世子さまになられるとお聞きし、いずれは世子嬪にとの望みを持ちましたが、それ以上の方が現れたのです。私が乗り換えたとて、あなたにそれを責める資格があると？」



　今やコンの端正な顔は蒼白だった。



「乗り換えるーと」