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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第26章 飛天の舞
 雪鈴は泣きながら首を振る。



ーこの心淋しい方を突き放せない。



 王が手を伸ばし、指の腹で雪鈴の涙を拭った。


「朕のために泣いてくれるのか?」


 雪鈴は涙を零して言った。



「あの夜も殿下は同じことを仰せでした」
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