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第35章 出逢い～黄金の少女（おとめ）～

　もっとも、母はまだ三十一歳で、大年増というわけではないけれど。



賛も弟の陽善大君も父に似て秀でた顔立ちをしているが、両親どちらに似たとしても美しいのに変わりはなかったはずだ。また、妹の和容公主は息子たちが父に似たのとは裏腹に母に激似していた。まだ漸く乳離れしたばかりだというのに、早くも整った目鼻立ちは天下の名花と謳われる王妃の美貌に生き写しだ。