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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第36章 再会
もし世子でなくなったらー。賛はあり得ないことを夢想してみる。花束を持って真っ先に明基の屋敷を訪れる。そして、昌に跪いて想いのたけを伝えるだろう。
自分たちに向けられる人々の眼は冷たく厳しいに違いなく、男同士の恋愛を理解してくれる者はおるまい。それでも構いはしない。昌さえ、この想いを受け容れてくれたら、彼がずっと側にいてくれるなら、針の筵であろうと茨の道であろうと共に歩くだけの決意はある。