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第36章 再会

　次男坊はちょくちょく松月楼に上がるようだが、あの娘は初めて見るようだ。遊廓に奉公するようになって日も浅いのか、それとも、今日はよほど見世が賑わって人手が足りないのか。そういえば、ここは二階だけれど、一階の各室からも嬌声や酔客の声が漏れ聞こえていた。あまりに多忙ゆえ、下働きまでが駆り出され、客席に出ることになったのだろう。