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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第36章 再会

「父上はかつて先王殿下の後宮だった母上と殿下の死後、通じたのでしょう? 中には先王さまがいまだ存命中から、お二人が密通していたと真しやかに申す者もおります。ゆえに、私自身も先王殿下の御子と最初は公表され、後になって父上の子だという話になったとか。父上は品行方正な君子のふりをしておられるが、その話のどこが破廉恥ではないのですか? 先王殿下の側室をご自分のものにしてしまわれた父上ご自身はどうなのですか! 私からすれば、父上と母上のなされたことの方がよほど罪深く思えます」
王が玉座から立ち上がりかけ、よろめいてまた力なく座った。
「賛、そなたはいつ、その話をー」
王が玉座から立ち上がりかけ、よろめいてまた力なく座った。
「賛、そなたはいつ、その話をー」

