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第36章 再会

　そして気がつけば、後宮どころか朝廷においても、王と王妃、それに前王の三角関係の醜聞はいまだにひそやかに語られており、当時は宮殿を揺るがすほどの大醜聞であったのも知った。賛自身が己れが東宮位にあることに疑問を抱き始めたのも、それが関係ないとはいえないだろう。





　父に告げたように、いまだ世子の父親が先王なのか現王なのかと疑っている臣下もいるのだ。