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第37章 秋桜（コスモス）の夢

　大喧嘩をした翌日、止める母を振り切り、昌は屋敷を出た。母は泣いていた。




ーまさか、そなたが女装趣味に走るなんて考えてもみなかった。すべて私のせいだわ。



　言っては悪いが、確かに、この件はすべて叔母の責任に帰するとしか言いようがない。もっとも、賛であれば、この世のありとあらゆる黄金を積まれたとしても、女装なんて、ただの一度でもご免だが。