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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第37章 秋桜(コスモス)の夢

どこかで国王の息子であり、世子であるという事実に甘えていた自分がいる。
昌が物凄い勢いで首を振る。
「そんなことはありません。私は、邸下があの者の言うように本当に自らの立場に物言わせる方だとは思いません。邸下、あのような慮外な痴れ者の言葉になど、耳を傾けないで下さい。この国には、何でも真摯に取り組まれる邸下をお慕いする民たちが大勢いるのです。邸下の英明さは、宮殿の外にいる私たちもちゃんと知っています」
昌が物凄い勢いで首を振る。
「そんなことはありません。私は、邸下があの者の言うように本当に自らの立場に物言わせる方だとは思いません。邸下、あのような慮外な痴れ者の言葉になど、耳を傾けないで下さい。この国には、何でも真摯に取り組まれる邸下をお慕いする民たちが大勢いるのです。邸下の英明さは、宮殿の外にいる私たちもちゃんと知っています」

