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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第37章 秋桜(コスモス)の夢

次に昌と逢えたのは、八月もいよいよ終わりに近づいたある日であった。
その日、賛は渋るホン内官を説き伏せ、町へ出た。今回も内官のお仕着せを纏い、〝朴文秀〟として正門から出ていったのだ。
初回と異なり、若い門衛はいかにも疑わしげな表情で賛の面相と偽の身分証を何度も確認していた。正直、東宮だとバレるのではないかと冷や汗ものだったのだ。幾度かの確認後、もう一人の年嵩の門衛が若い方に話しかけてきた。
その日、賛は渋るホン内官を説き伏せ、町へ出た。今回も内官のお仕着せを纏い、〝朴文秀〟として正門から出ていったのだ。
初回と異なり、若い門衛はいかにも疑わしげな表情で賛の面相と偽の身分証を何度も確認していた。正直、東宮だとバレるのではないかと冷や汗ものだったのだ。幾度かの確認後、もう一人の年嵩の門衛が若い方に話しかけてきた。

