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第37章 秋桜（コスモス）の夢

　当初は馬で来る予定だったのだが、いかに何でも、宮殿を出て馬を調達するのも難しい。また、あまりに目立ちすぎて東宮殿を抜け出したのが露見しても困る。桂花の歩みに合わせたため、少し時間がかかってしまった。




　見かけはどれだけ女の子らしくても、中身はれきとした男子である。桂花も歩こうと思えばもっと早くに歩けるのかもしれないが、広がった女物のチマはやはり、男の服と違い活動は制限されるのだろう。