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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第40章 花、薫る夜

もっとも、あの男の娘には会ったこともないのだから、娘には失礼というものだろう。しかし、正真正銘の女でも、桂花のような美人はついぞ見かけたことがない。あの美貌で男だというのだから、神仏も罪なことをするものだ。
ーなどと、つらつら考えている中に、いつしか後宮を抜けていた。向こうから官吏の集団が近づいてくる。紅や蒼の官服が入り混じっているのを見れば、高官と中級官吏たちだろう。中心にいる年長と思しき高官が何か言い、周囲が笑い声を上げている。
ーなどと、つらつら考えている中に、いつしか後宮を抜けていた。向こうから官吏の集団が近づいてくる。紅や蒼の官服が入り混じっているのを見れば、高官と中級官吏たちだろう。中心にいる年長と思しき高官が何か言い、周囲が笑い声を上げている。

