この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第40章 花、薫る夜

現に、この年若い未来の東宮妃が熱心に率先して後宮のしきたりを学ぼうとする姿は、後宮に古くから仕える気難しい尚宮たちからも好感をもって見られていた。
また、名門であると出自を傘に着ず、謙虚にふるまう様は、ともすれば玉の輿に乗った若い妃をやっかむ若い女官たちの反感を買うこともなかった。中には、妃氏が嫡妻の娘ではなく庶子であるため、遠慮しすぎているのではないかなどと、良い意味で誤解している女官もいたほどだ。
また、名門であると出自を傘に着ず、謙虚にふるまう様は、ともすれば玉の輿に乗った若い妃をやっかむ若い女官たちの反感を買うこともなかった。中には、妃氏が嫡妻の娘ではなく庶子であるため、遠慮しすぎているのではないかなどと、良い意味で誤解している女官もいたほどだ。

