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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第40章 花、薫る夜
「桂花?」


 賛が訝しげに見つめている。桂花は慌てて我に返った。


「申し訳ありません、やはり疲れているみたいですね」



 賛が小さな息を吐いた。


「そんなこともあろうかと思って、用意させていたんだ」



 眼で指し示され、桂花も彼の視線の先を追う。酒肴の載った二つの小卓より一回りこぶりな卓には茶菓の準備が整っていた。
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