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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第40章 花、薫る夜
 今朝、女官たちが一生懸命に化粧を施し、桂花の唇にも



ーこの椿色がお似合いになるわ。



ーあら、あたしはやっぱり、嬪宮さまには派手すぎない控えめな桜ピンクが良いと思うわ。



 と、楽しげに紅選びをして塗ってくれたのだ。身体の秘密があるため、湯浴みや着替えは基本介添えは不要と断った。もちろん、幾重もの重たい豪奢な婚礼衣装は一人では着られない。ゆえに、下に着るチマチョゴリまでは一人で着て、そこからは女官たちに手伝って貰った。
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