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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第41章 それぞれの想い

次いで、父の苦渋に満ちた声が聞こえた。
「世子にはいずれ側室を持たせ、世継ぎを儲けさせるつもりで承諾した」
賛は凍り付いた。両親が珍しく諍いをしているのは、他ならぬ賛自身ーいや、賛と桂花が原因だ。しかも、父は結婚前から賛に側室を持たせるつもりだったというのだ!
あまりに衝撃過ぎて、脚がその場に縫い止められたかのように動かない。
母も打撃だったのか、声が戦慄いている。
「そんな話は一切、聞いてない」
「世子にはいずれ側室を持たせ、世継ぎを儲けさせるつもりで承諾した」
賛は凍り付いた。両親が珍しく諍いをしているのは、他ならぬ賛自身ーいや、賛と桂花が原因だ。しかも、父は結婚前から賛に側室を持たせるつもりだったというのだ!
あまりに衝撃過ぎて、脚がその場に縫い止められたかのように動かない。
母も打撃だったのか、声が戦慄いている。
「そんな話は一切、聞いてない」

