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第41章 それぞれの想い

　その言葉は意外だったようだ。ほどなく王が応じた。



「嬪宮の気持ち？」



「ええ。あなたは桂花が何の憂いもなく日々をここ(王宮)で過ごしていると思っている？」



「世子嬪となれば、色々と思い煩うこともあろう。いずれは国の母となる大切な立場だ。背負うものは大きい」



「そういう話ではないの。あの子が世子嬪になることを心底から望んでいたと思って？」