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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第41章 それぞれの想い

それでも、本当の意味で覚悟を決めるまでには相当の迷いがあり、葛藤があった。賛は我が身が置かれている立場をよく理解していた。一国の世継ぎが何の躊躇いもなく決断はできないのは当然だ。世子の身の振り方は、とどのつまり、国の根幹を揺るがすことも大いにあり得るからだ。
しかし、今のままではいけないとも承知していた。幸せとはーいや、愛とは片方の犠牲や我慢の上に成り立つものではなく、双方の愛情と信頼関係によって成り立つものだ。
しかし、今のままではいけないとも承知していた。幸せとはーいや、愛とは片方の犠牲や我慢の上に成り立つものではなく、双方の愛情と信頼関係によって成り立つものだ。

