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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第41章 それぞれの想い

賛は小さく息を吐き出した。
「それほどまでに王の持つ権力は絶大なものだともいえる。権力を持つ者はよほど用心しなければ駄目なんだと私はその時、胸に刻んだ。そして、何でも思いのままになる王の座につくからには、王として責務を全力で果たす必要があると」
賛は改めて美しい想い人を見つめた。
「桂花、私は君に何の不足もないどころか、得難い人生の伴侶を与えて下さった神仏に感謝している。さりながら、いかにしても子孫を残せない私が王座につくのはやはり、本来の道ではないと思うようになったんだ」
「それほどまでに王の持つ権力は絶大なものだともいえる。権力を持つ者はよほど用心しなければ駄目なんだと私はその時、胸に刻んだ。そして、何でも思いのままになる王の座につくからには、王として責務を全力で果たす必要があると」
賛は改めて美しい想い人を見つめた。
「桂花、私は君に何の不足もないどころか、得難い人生の伴侶を与えて下さった神仏に感謝している。さりながら、いかにしても子孫を残せない私が王座につくのはやはり、本来の道ではないと思うようになったんだ」

