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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第43章 傷痕

ウォーとそれこそ獣のような雄叫びを上げ、蛸入道が突進してくる。ボクスが背後の娘に囁いた。
「怪我をしないように俺から離れてろ」
娘が頷き、距離を取った。その合間にも大男が向かってくるのをボクスは難なく交わし、大男は勢い余って誰も居ない場所へと突っ込んでゆく。
ボクスは揶揄するように言った。
「どうした? 口ほどにもないな」
大男のはげ頭がゆであがったように赤くなった。まさに茹で蛸とはよく言う。
ボクスはまた構えを取りつつ、大男との距離を慎重に測る。
「怪我をしないように俺から離れてろ」
娘が頷き、距離を取った。その合間にも大男が向かってくるのをボクスは難なく交わし、大男は勢い余って誰も居ない場所へと突っ込んでゆく。
ボクスは揶揄するように言った。
「どうした? 口ほどにもないな」
大男のはげ頭がゆであがったように赤くなった。まさに茹で蛸とはよく言う。
ボクスはまた構えを取りつつ、大男との距離を慎重に測る。

