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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第10章 再び春巡りて

〝側に置く〟の言葉は、こと男女の関係に関する限り、いかにも意味深である。雪鈴が思わず頬に朱を散らすのを、清明は微笑ましげに眺めた。
「こんな話をするべきではないと思うけれど、雪鈴は兄がこれまで付き合った女人のタイプとは全然違うわ」
コンの女関係ー。これまで敢えて考えてこなかった話題に、雪鈴はまたしても言葉がない。二十六歳という年齢、更に男ぶりも地位も兼ね備えたコンを好きにならない娘など、いはしないだろう。
「こんな話をするべきではないと思うけれど、雪鈴は兄がこれまで付き合った女人のタイプとは全然違うわ」
コンの女関係ー。これまで敢えて考えてこなかった話題に、雪鈴はまたしても言葉がない。二十六歳という年齢、更に男ぶりも地位も兼ね備えたコンを好きにならない娘など、いはしないだろう。

