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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第10章 再び春巡りて
心から恋い慕う男との結婚は、うら若き娘なら誰しもが夢見るものだ。しかし、王族の姫であれば、国王もしくは親が決めた相手に嫁ぐのが当たり前のこの世の中、清明のように相思相愛で結ばれるのは希有なことだ。
清明には許された幸せな結婚が、自分には許されなかった。恋い慕う男と添うのは無理だとしても、せめて良人ハソンが人並みに長生きしてくれたら、雪鈴の人生ももっと変わったものになっていたに違いないのだ。