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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第10章 再び春巡りて

「ー」
清明はしばらく考え込んでいたかと思うと、また口を開いた。
「でも、彼女の身許が判らないこと、お兄さまの立場を考えれば、側室として迎えるしかないでしょう。側室といっても、現状、お兄さまには奥方もいないし、他の決まった女人もいるわけではない。ただ一人の側室の彼女を無下に扱うことにはならないと思うけど」
コンは観念して口を開いた。
「彼女については、良い加減なことは一切しない。礼を尽くして迎えたいんだ」
清明はしばらく考え込んでいたかと思うと、また口を開いた。
「でも、彼女の身許が判らないこと、お兄さまの立場を考えれば、側室として迎えるしかないでしょう。側室といっても、現状、お兄さまには奥方もいないし、他の決まった女人もいるわけではない。ただ一人の側室の彼女を無下に扱うことにはならないと思うけど」
コンは観念して口を開いた。
「彼女については、良い加減なことは一切しない。礼を尽くして迎えたいんだ」

