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第12章 新たに生まれいでて

　これはコンへの置き手紙だった。




　昼間、〝孫雪鈴〟の弔いを目の当たりにした時、雪鈴の様子は傍目にも異常であったようだ。コンは屋敷に帰ってからもしきりに彼女の身を案じ、気分が悪いなら医者を呼ぼうかと言ったほどだ。




　コンには大丈夫と繰り返したけれど、存外に自分は打撃を受けていたと気づいたのは、居室に戻って一人になって落ち着いてからである。