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ガトーフレーズ
第11章 chou à la crème
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「こっち向いて」
「……?」
デジカメの、点滅したランプが莉乃を見つめていた。
カシャッ
シャッター音とフラッシュが光る。
端正な顔がゆるゆると笑顔になって、陽だまりに似た甘い声が降ってきた。
誕生日の二日前の夜。
「………………俊太?……」
俊太は、突然莉乃の前に現れた。
「ひさしぶり、莉乃さん」
随分背の高くなった俊太に、頭を撫でられる。
なんだか、雰囲気が変わったみたい……。
あの頃は可愛い感じだったけど、すごく男らしくなった。
それに、敬語じゃない俊太は、まるで年上の男の人みたいに感じる。
「……俊太、帰ってきたの?」
「うん。だから、お帰りなさいの会して」
「……?」
デジカメの、点滅したランプが莉乃を見つめていた。
カシャッ
シャッター音とフラッシュが光る。
端正な顔がゆるゆると笑顔になって、陽だまりに似た甘い声が降ってきた。
誕生日の二日前の夜。
「………………俊太?……」
俊太は、突然莉乃の前に現れた。
「ひさしぶり、莉乃さん」
随分背の高くなった俊太に、頭を撫でられる。
なんだか、雰囲気が変わったみたい……。
あの頃は可愛い感じだったけど、すごく男らしくなった。
それに、敬語じゃない俊太は、まるで年上の男の人みたいに感じる。
「……俊太、帰ってきたの?」
「うん。だから、お帰りなさいの会して」
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