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もう奴隷のように犯されるのはイヤ…
第16章 【同級生が旦那様をシェアしてきたら……】







「いらっしゃい、どうぞ、いつも妻がお世話になってます」


中高と同じ学校に通っていた友達の家にお呼ばれすると、旦那様が迎え入れてくれた。
2年前に結婚して、式に出た以来の再会になる志穂。
「入って入って」と嬉しそうにスリッパを出してくれる。
志穂は結婚してからも変わらない。
綺麗な顔立ちでゆるふわウェーブ、異性は勿論、同性からもほっとけないタイプでよくモテていた。


そんな女を射止めた旦那様は不動産屋を営んでいるらしい。
スマートで清潔感があってお金持ち、本当羨ましい…の一言だ。
社会人になってからも時々こうして集まって、近況報告や色恋沙汰なんかを遠慮なく話せる仲である。


「万里子、痩せた?」


「痩せてない痩せてない、寧ろ痩せなくて困るよ〜」


びっくりした。
いきなり何を言うかと思えば志穂ったら。
私、万里子も結婚していて子供も2人居る。
年下の旦那さんだから結構見た目には気を付けているつもりだ。
志穂には負けるけど、私だってアラフォーには見えないはず。


「本当?昔から万里子はスタイル良かったから」


志穂は昔から要領も良い。
頭が良くて長いモテ期を過ごしてきたみたいだけど、
最後に掴んだのはやっぱりお金よね。
何となくだけど、歴代の男関係を知っているからか、
旦那様は志穂のタイプではないと思う。
でも時折見つめ合ったり仲睦まじい姿を見せられて、歳と共にタイプも変わってくるのかな、と。


「あ、ごめん、仕事の電話だから少し外すね」


食事も終わって昔話に花が咲いていたけれど、旦那様が席を外した。
仕事の電話……ね。


「羨ましいな、あんな優しくて包容力もある旦那さん」


私の隣の席に座るもう1人の友達、亜依香。
女3人グループは常に仲良く一緒だった。
亜依香も結婚していて、グループの中で一番早く結婚したから大学生の子供も居る。
ロングストレートヘアが自慢で前髪を掻き分ける癖は今も健在だ。


「ねぇ、2人とも、最近旦那さんとSEXしてる?」


志穂がいきなりこんな質問をしてきたからびっくりした。
正直に言うと最後にシたのは2ヶ月ほど前かな。
亜依香は長い間レスだと答えた。
自分も同じようなものだと答えたら志穂は大真面目な顔してサラッとこう言うの。


「うちの旦那さんとシてみる気ない?」






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