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もう奴隷のように犯されるのはイヤ…
第13章 【管理人さんは優しくて温かい絶倫お爺ちゃん】







「あなたが207号室の向井さん?」


仕事から帰って来てクタクタなんだけど、
玄関のドアに鍵を差したところでおじさん?おじいちゃん?みたいな人に声を掛けられた。


「はい……そうですけど」


「私は管理人の菅生です、何か困ってる事があったら何でも言ってきてね?101に居るから、これから宜しくね」


笑うとシワだらけ。
こんな夜なのにジャケット着て何処からか帰って来たのか、ちゃんとした格好の、よく見たらダンディなお爺ちゃんだった。
すぐに頭を下げ「こちらこそ宜しくお願いします」


良かった、内見に来た時は淡々としたクールそうな男の人が担当だったけど、そういや管理人も此処に住んでるって言ってたな。


まだ部屋の隅に片付いてない段ボール。
部屋干ししていた下着類を取り込んでソファーに投げる。
一人暮らし用の小さい冷蔵庫から缶ビールを出してプシュッと喉に流し込んだ。


「あ〜疲れた、シミるーっ」


何も作る気しない。
休みの日に買ってた豆腐に花かつおまぶして、冷凍食品の唐揚げチンして、さとうのご飯もチンして手を合わす。
離婚してこっちに戻って来た。
幸い子どもも居なくて3年半?くらいの短い結婚生活だったけど、最後の方は口も効かない視界にも入らないただの幽霊同居人みたいだった。
耐えきれなくなって私から離婚切り出して判子押して渡してきた。
地元戻っても行くアテなんてなかったし、就職先見つけるのも一苦労。
親とも反りが合わずに疎遠だし、離婚は一応報告したけど返信すらない。
やっと見つけたコールセンターの仕事だけど、ほとんどが契約社員だし、正社員として入ったは良いが御局的な存在の契約社員にコキ使われる日々。


生きていく為には時にプライド捨てなきゃいけない時もある。
どれだけ自分が我慢出来るか…にもよるけど。
あの地獄の結婚生活を思い出したらある程度は我慢出来るよ。
絶対に戻りたくないし。
年下の契約社員にタメ口で指示されてもね。
全部生きていくお金の為だと脳内変換して図太くなってやる。


しかし、さっきの管理人さん、凄く優しそうだったな。
何だろ……小綺麗だったし、何ならベテラン俳優のあの人に似てる。
誰だっけ?思い出せない。


「……ゲプ」


あぁ、ゲップしても1人だから最高。
家賃も下げてくれたし良いとこ見つかって良かった。





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