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禁愛
第7章 切恋
それから、1週間が経とうとしていた。

亨からは、あれから、メールも電話も来なかった。

栞奈はこの1週間ろくに寝れず食べ物もあまり口にはしていない。

しかし、優の電話にはいつものように元気に電話に出た。

最近、例の女性の声は聞いていない。

むしろ、栞奈の方から電話をすることは全くなかった。

いつもの様に店に行き、仕事に没頭した。

休憩中…。

「栞奈、最近痩せたんじゃない?」

「そう?」

「ちゃんと食べてるの?最近お昼も、ろくに食べて無いじゃない…」

「ダイエットよダイエット」

和歌子の前でも気丈に振る舞う。

「そういえば、立花さんとはどうなってるのよぉ?」

ズキン…栞奈の胸が痛くなる…。

和歌子には何も話して無かった。

「何もないわよ…」

「そうかぁ…」

友達に嘘を付くことは心苦しかったが…。

今、真実を言ってしまったら、自分がボロボロになりそうだった。

『和歌子…ごめん…』

栞奈は必死で働いた。

今は、優も居ないので残業もしていた。

家に帰っても孤独感でどうしようも無くなるからだ…。

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