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禁愛
第9章 気持ちの変化
仕事が終わり、栞奈は亨に電話を掛ける…。

「もしもし」

「栞奈よ…今大丈夫?」

「うん、もう家だよ」

「そう…」

いざ、気持ちを伝えようとすると、少し寂しい気持ちになったが

「立花君…あのね…」

「気持ちの整理がついたのか?」

「うん…」

「そのテンションだと、聞きたくない結果かな」

亨は、栞奈の気持ちを察知したように言った。

「ごめんなさい・・・私には優が居る…立花君の事は大好きだけど
 一緒に居る事は出来ない。優を愛していこうと思うの…」

「そうか…幸せになれよ…栞奈…ありがとう」

そういうと、亨は一方的に電話を切った。

栞奈の目からは一筋の涙が流れたが、後悔はしていなかった。

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