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禁愛
第12章 道
翌朝…

栞奈と優は一緒に家を出て、区役所に向かった。

いざ、区役所を目の前にすると…体が震える…

「栞奈、俺が一人で出してくる…」

「ううん…大丈夫…」

中に入ろうとした時、優が栞奈の腕を掴み

抱き寄せた…

そして、唇を重ね…最後のキスをした。


離婚届を出し…二人は他人になった。

「駅まで送るわ…」

「いや…ここで俺たちは始まったんだ…ここで終わろう…」

「住むところが決まったら鍵を送ります…」

「ゆっくりで良いよ…」

優は、栞奈の頭を撫で…

「じゃぁ、元気で…」

と一言告げると、歩き出した…

「あなたも…元気で…」

栞奈も優に告げ、二人は別の道を歩き始めた。
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