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禁愛
第14章 展開
二人は、近くのシッピングモールに向かった。

「今日は。買い物付き添うよ!」

「本当?楽しみ何買おうかなぁ」

「おいおい・・・買いすぎ注意だよ…」

二人はショッピングを楽しんだ。

次の店に移動してた時…亨の足が急に止まった。

「亨?どうしたの?」

亨は何も答えず一点を見ていた。

目線の先には…

優の姿があった・・・・。

「あっ…」

亨は何も言わず、栞奈を見つめた。

「行きましょう…」

栞奈が背を向け歩こうとした。

腕を亨が掴み、優の方向へ歩きだした

「亨…いや…」

「俺たちは何も悪い事をしてない…行こう…」

亨の顔は落ち着いていて、栞奈をリードした。

栞奈は下を向きながら歩いた。

しかし、亨はすぐ足を止め

「ごめん…やっぱり向こうに行こう…」

美和が顔を上げると美和と子供の姿も見えた。

亨はその様子を見たんだろう…。

「少しむきになって…栞奈ごめん…」

「大丈夫…」

二人は足早にその場を過ぎ去ろうとした。

しかし…

「栞奈さん?」

美和が栞奈の姿を見つけ声を掛けてきたのだ…

栞奈手は震え…中々振り返る事が出来なかった。

先に振り返ったのは亨のほうだった。

「あなた…栞奈さんよ…」

美和が優を誘い近づいてくるのが分かった。

『会いたくない…会いたくない…』

亨の手は強く握り栞奈の顔を見た。

栞奈は今にも泣きだしそうな顔をしている。

「栞奈…無視しよう…行くぞ…」

栞奈の手を引っ張りその場から逃げるように

優と美和の側から離れた。

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