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禁愛
第6章 事件・・・
優が大阪に戻ってから2週間が経とうとしていた。

相変わらず亨と優からは毎日電話が来る…

亨には優から電話が来る時間を伝えその時間以外にかけてもらうようにした。

告白の返事はまだしていない、亨も聞いては来ない

いつも他愛もない会話を楽しむだけ、

栞奈はこの時間が心地よくなっていった。

夜・・・・

プルルルルルル♪

携帯が鳴る…この時間は優からだった。

「もしもし」

「俺、こっちに帰って来てから2週間たつんだなぁ」


『帰る?帰ってきてから?あなたの帰る場所はここなのに・・・』

こんな事を思った。

「今日は、まだ残業中なんだ…参った…進まないよ・・・」

「大変ね・・・体大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ!ありがとう。今日も栞奈の声が聞けたから仕事頑張れるよ」

今日も変化が無い会話をし、電話を切った。

「私の声か・・・」

1時間後、今度は亨からの着信が鳴る。

「ハイハイ?」

「さぁ。私は誰でしょう!当たったら賞金がもらえますよー」

亨はふざけながら電話に出る。

「あなたは、誰かなぁ・・・」

「フッ!私はあなたの王子様!だー」

毎回違う電話のかけかたに栞奈は楽しみになっていた。

「残念ながら、白馬には乗ってないんだけどね!エヘッヘ」

「あら、それはとっても残念」

冗談まじえての会話・・・栞奈にはかなり新鮮で心が落ち着く。


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