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疼く…
第2章 第2幕 声
『やあ、突然の誘いにもかかわらず、ホントにありがとう。よく来てくれたね』

『お言葉に甘えて、すいません…』
消え入る様な声で挨拶を交わした。

実は私はアルコールが苦手。彼は んー なんだろう カクテルっていうのかな? そして私は カプチーノ。バーなのに…

彼は某有名企業の営業職にして管理職。まあ 私も営業職!
お互いに営業がなんちゃらみたいな話をして…と言っても 彼は私の愚痴を 笑って聞いている。

『ところで、昼間に名前は聞いたけど、どうだろう、僕と居る時は麻以っていうのは』

『…?』
ま…い…? ふ〜ん なんで?
返事も忘れて (これから、まいという名で呼ばれるの?えっ!今夜だけじゃないの)頭の中は勝手に錯乱し始めた。

『嫌、ならいいのだけど、君、どうしたんだい?大丈夫?』

『あ、はい、…じゃぁ、麻以…で…』

彼は スッと横にきて 耳元に『僕の可愛い麻以、アイド、麻以』と囁いた。
全身に電流が走り、気を失いかけた アイド、麻以だった。


明日は 11時にはクライアントと別れるから と お昼にここで会う約束をして別れた。


『アイド、麻以』???
あいど アイド あいどって−−−愛奴!!!

どうにかなりそうだった


可愛い麻以、 引く響く甘く淫靡な声は 頭の中に幾度もコダマし 私の身体は止むことのないエクスタシーに震えていた。
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