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生贄の 人妻
第1章  誠意
部長の前に 夫婦で座り差し出された 赤ワインを受けて
二人がグラスを傾けるのを 舐めるような目で見ながら

「奥さん 名前は?」

「麻衣と 言います」

結婚して 3年目 拓哉との夜に喜びを覚えた体は
女としてこれから熟していく 色気が出始め
Dカップの胸の膨らみが
白いワンピースを 押し上げ
森は舐めるように 全身に視線を這わせ

身長160センチ有る麻衣は 小顔の為か 身長よりも
小柄に見え 肩までの髪の下から 
大きな瞳で笑顔を森に向け
明るく返事を返した

部長を連れて来ると 夕方電話を貰い 慌てて摘まみを用意して
テーブルに並べた処に 夫に連れられ 大柄な部長が部屋へと
入って来て その容貌に麻衣は驚を 飲み込んだ
大黒様を潰したような 顔に分厚い唇 舐める様に 
麻衣の体を見て目を光らせ 太った体を椅子に落して 
持参した赤ワインを 夫に差し出して 麻衣にも差し出すと 
手酌で自分のグラスに 注ごうとするのを 麻衣は慌てて 
取り上げて 部長のグラスに注ぐと
嬉しそうに

「有難う」 嫌らしい笑い顔で グラスを持ち上げ 

「乾杯」 一気に飲み干して 舐める様に麻衣を見つめ

「ほら 飲まないと」 拓哉に勧めていく 

拓哉が差し出したグラスに 並々と注ぎ 
拓哉は昔から 酒が弱く ワインを二杯も飲ませたら
そのまま 朝まで 眠ってしまう 
麻衣はグラスを傾ける 拓哉を心配そうに見て
注がれたワインに 軽く口を付けて 愛想笑いを浮かべた
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