この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
絶対に許さないからね
第6章 意地悪



 父の法事があった日から十日ほど経った。
その、約十日間のうちに詩子と二回喧嘩し、
二回仲直りの抱擁を交わした。
喧嘩の理由は言うほどのこともない些細な、
でも言ってしまうと、
帰りが少し遅かったので小言を言ったら反論されたことと、
美香ちゃんと呼ぶのをやめさせようとしたら、
思いのほか議論がヒートアップしてしまったことだ。
小言は、わたしの言い方が悪かったと素直に認めて謝ったし、
美香ちゃんと呼ぶことを、
どうやら詩子はすっかりと気に入ってしまったようで、
改めさせるのは難しいことがわかった。

 夜ご飯のあと、めったに鳴らない宅電に着信があり、
だれかと思って出てみたら兄からだった。

「おお俺だ、正孝。この前はお疲れ」

「こちらこそ、ごちそうさまでした」

 そんな挨拶を交わすと、
ふたりともずいぶん大人になってしまったな、と思う。
昔なら、電話してきた兄が、うい、とだけ言い、
わたしが、なに? と返すだけだった。
今よりもっと簡単で、ずっと単純だった。
/189ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ