この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
絶対に許さないからね
第10章 十二年



 やっぱり詩子がいると気分が上がる。
欲しいイメージぴったりの色の口紅を見つけたみたいに。
それを塗ってお気に入りのブラウスを着たときに、
思わぬ相乗効果が得られているのを発見したみたいに。

「あー、やっぱり我が家が一番落ち着くわ」

 うちに帰ってきてソファに座り、
オレンジジュースを一口飲んだ詩子の気持ちを代弁してあげたのに、
完全にスルーされた。
靴下を脱いだ裸足の爪先、
くるぶしの出っぱり。
詩子の足はとても形がいい。

「お腹空いてない?
リンゴ剥いてあげようか?」

 詩子はぼうっとしている。
なにか考え事でもしているみたい。
詩子が相手をしてくれないので仕方なく、
リュックから着替えを出して洗濯機に入れた。
リビングに戻ってもまだぼうっとしている。
リンゴを剥いて前に出してあげても、
詩子はまだぼうっとしたままだった。
/189ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ