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第1章 ２０２４年４月５日

運転席に座って居る、
港斗の隣にドアを開いて乗り込んだ。

『巴姉サンと…一緒に
お花見に行けるなんて最高です。
あ、小林サンは…行った事
あるんですか？王子動物園の
夜桜の通り抜け…
毎年ニュースの話題になりますけど…』

『近すぎて…行った事…無かったんで、
今日は…誘って貰って良かった…なって』

葵が隣に座って居る小林に
そう声を掛けて、小林が
葵に返事を返して居て。
二人も…なんだかんだ言って
ちょっといい感じだなって…
二人の様子を見ながら巴は考えていて。

『でも…今日は…天気も良くて、
桜の開花も…昨日はまだ…５分とか
７分咲きだったみたいですけど
もう…今日の昼間の間に…大分
開花が進んだみたいですし…。
バッチリ夜桜楽しめそうで…良かったですね』

毎年の恒例行事の
王子動物園の夜桜通り抜けは
今年は…４月の４，５，６の開催で。

午後６時から２０時半までの時間
王子動物園内の決められたコースを
ライトアップされた夜桜を
無料で楽しむことが出来る。

「本当に…桜も…綺麗に咲いたし、
お天気も…この週末は大丈夫そうで。
この週末が…お花見日和になりそうだね…」

『夜の通り抜けも良いですけど、
王子動物園の近くには…
有名な桜の名所もありますし…。
お花見デートも良いかも知れませんね』

今から夜桜通り抜けを観に行く
王子動物園は…神戸の桜の名所なのだが。
王子動物園の近くの住宅街にも
神戸で有数の桜の名所である
高尾通りがある。

金曜日の夜…の王子動物園の近くは
夜桜の通り抜けをお目当ての人の
流れが…動物園に向かって出来ていて。

通り抜け専用の…待機列が
動物園の前に出来ていた。
その列の…最後尾に並んで。

ゆったりと進んで行く…人の流れに乗って
王子動物園の入口から特別観覧ルートを
ライトアップされた夜桜を
楽しみながら全長３５０メートルの
通り抜けの散策を楽しんで。

観覧料は無料なのだが、
桜募金の募金箱が設置されていて
お気持ちを入れる感じのシステムになって居る。

『折角ですし…寄って行きますか？』

「あっち…って、営業中なの？」